最強マネジメント      (経営)研修の例


経営(マネジメント)力養成の研修

 先進自治体では、管理職研修の目的を従来の「管理の定義や手法の学習」といった講義・手法中心の内容から、「人と組織の成果(マーケティング)を実現する能力(マネジメント)の養成」に切り替え、実践的な管理職研修を行うところが増えています。職員・管理職のマネジメント能力強化の研修企画にご活用下さい。


1.部局経営(マネジメント)研修

【部局経営が機能していない】

 全庁方針に基づいた具体的な行政サービスの提供は、部局で行われます。しかし部局段階の行政経営は、先進自治体でも一部を除いて十分に機能しているとはいえません。

 下記の主要原因があり、これを是正し、部局の能力が十分に発揮できるようにしなければなりません。

 ①部局責任者のマネジメント概念が旧い

 ②部局経営の仕組みがない

 ③部局経営のノウハウに乏しい  

 

【研修の内容】

 部局の行政経営が、全庁の目標・方針に基づいた各部局マネジメントの下で実践的に行われることが、行政サービスを有効なものにし、住民生活の安定と発展に貢献します。

 この研修では部局の責任者を対象に
  ①行政組織における部局経営の重要性
  ②部局経営力の自己診断と課題の確認
  ③部局経営と経営モデルの関係

  ④部局経営におけるリーダーのあり方

  ⑤成功事例

を紹介して「具体的」な部局経営を学習します。部局段階の経営レベルが向上しなければ、首長の公約はタイトルだけになります。ご活用下さい。 


2.管理職向けマネジメント(経営)研修

【成果が上がらない】

 経営の経験が少ない行政幹部・管理職の「経営(マネジメント)」の理解は、表面的・断片的で、実践力が不足しています。このことが、行政経営改革を形式的な手法導入に終わらせ、総合計画を始めとした諸政策の効果的な遂行を阻害し、地域の困窮と疲弊の一つの大きな要因になっています。

 

【研修の内容:組織を動かす】

 研修では幹部や管理職を対象に
  ①講義:行政経営の意義
  ②講義:組織力を高める行政経営体系の理解
  ③演習:体系に基づいた「マネジメントモデル」の構築
  ④実例:先進自治体の実例
を確認しながら、「実践的」な行政経営の学習とその構築方法を学習します。

 人と組織を成果に向けて機能させるマネジメント(経営)の意味をしっかりと確認し、その後それを具現化する「マネジメントのモデル」ついて全員で学習し共有します(写真参照)。

 最後は、先進自治体の実例を映像で確認し、マネジメントと先駆的な政策との関連を学び、幹部、管理職としての行うべきことを認識します。


職員向けマネジメント研修

【誰もがリーダーになる】

 業務では、管理職や一般職員誰もが、職位やプロジェクト活動などでリーダーになります。そのリーダーの考え方や体系的なマネジメント力によって、組織やチームの成果には大きな違いが発生します。マネジメントは組織で働く人すべてに必要です。これが本質です。

 

【マネジメントを知らないリーダー】

 残念ながら現在の管理職やリーダーの役割を担った職員には、「人と組織の成果をあけさせる」マネジメントを正しく理解し、その役割を遂行している管理職、職員は多くはありません。行政の庁内には大きな損失が生じています。
  マネジメントは、人が協働して組織やチームの成果をあげることを可能にします。部署やチーム内を目的の実現に向かってマネジメントできる管理職や職員の存在は、人の協働体である組織やチームにとっては不可欠な人材です。

 

【研修の内容】

 この研修では、全職員対象にして、地域の課題解決を、職員個々が能力を発揮して、他と協働して、効果的、効率的に実行するマネジメントを、下記の内容で学習します。
   ①講義:職場マネジメントの考え方
   ②講義:マネジメント体系の学習
   ③演習:チーム力で成果を倍増する仕組
    ④事例:先進自治体の実例
  マネジメントの効果性を学習し、その具現化のための考え方と体系、実現の方法を学習し、現場での活用に結びつけます。係長、主査、中堅職員のマネジメント研修にご活用ください。

 

-体系と演習-

 マネジメントの考え方と体系を学習した後、テーマに基づいてそれを現場で適用する仕組と方法を検討します。


-発表による共有化-

 各チームで検討したマネジメント内容の発表・討議を通じて、優れた事項を共有します。この後、全体としてのマネジメントの仕組を練り上げます。


-成功事例の確認-

 最後に先進的な実例を確認し、マネジメントの重要性と効果、今回検討したマネジメント内容を総括します。



マネジメント研修の例:2日間

◆研修編成の目的
 研修という限られた時間で、研修内容の理解充実と研修内容の現場での効果的な実現を可能にするために、研修を、(1)事前学習、(2)研修日学習、(3)事後学習で編成し、研修日の重点的な学習が、現場で実践できるように企画します。

 

(1)事前研修
 本研修で学習する事項の、マネジメントの基本的な考え方やマネジメント体系の重要部分については、有用な書籍の事前配布で理解レベルを高め、研修日での重要ポイントの説明で習得できるようにします。
 配布書籍は研修日研修でも使用する『ドラッカーに学ぶ公務員のためのマネジメント教科書』(同友館)を予定します。

 

(2)研修日学習
 下記の構成でマネジメントの基本と体系の理解、そして実践への取り組みが可能になるようにします。

     ▲1日目
      ①【基本】マネジメントの基本的な考え方の学習
      ②【体系】マーケティング体系の学習による

       マネジメント・モデルの構築
    ▲2日目
      ③【実践】行政版ケースによるマネジメントに関する

       チーム演習
      ④【実例】マネジメント活用で成功した実例での学習

       動画:住民起点の行政創造への挑戦 


実例:住民のお手本になる行政組織の創造

 研修の最後に行政経営(マネジメント)改革で成果をあげた実例を動画で学習します。これで実践イメージを明確にします。

1.人口減少

行政経営改革開始

庁内の抵抗



4.信頼の形成

改革の推進

住民の協働


7.成果

職員力増幅

地元活性化


(3)事後学習
 事後学習情報を提供することで、研修後も研修内容の継続的な学習と実践が可能になるようにします。今回の研修内容に適した、継続的な事後学習が可能な情報源を紹介します。